12月18日(火) 晴れ

めぐるくんがかわいい! めっちゃかわいい!! 何の話かというと、ためこう先生の『ジェンダーレス男子に愛されています。1』(フィールコミックスFCswing)の話である。試し読み本を作るために休憩時間に読んでいたら、悶絶してしまった。

めぐるくんが最強にかわいい男の子なのは間違いないのだが、彼氏としても良い所が沢山ある。女子目線では朝バタバタしているときにメイクをしてくれて、夜疲れて帰ってきたらソファに埋まっているだけでメイク落としを代行してくれるのが、最高に嬉しい。スーパーダーリン! 世の女子的に、めぐるくんへのキュン死にポイントは、こういう所にある気がしたのだ。そういう推しポイントを店長に力説してみたのだが、男性の店長にはいまいちピンとこないらしい。店長的に『ジェンダーレス男子』は「信頼できる書店員仲間が推していたからアンテナに入った」という経緯で、自分で試読してみてもしっくりこなかったのだとか。そんな店長に「乙女の才能がないですね」と言ったら、「俺はオスだからね」と言われてしまった。一歩間違えれば店長への"逆セクハラ"になり得る軽口なのだが、笑って許してくれた店長の返しが妙にツボに入ってしまった。

店長が"オス♂"ならめぐるくんにときめかないのも頷ける。作中では、めぐるくんも間違いなく「オス」として描かれていたからだ。顔がかわいくても、言動に親近感を持てても、わこちゃんを抱くめぐるくんは確かに「一人の男性」として描かれていて、それはジェンダーロールをものともせず、真っ直ぐに生きる一人の男性の姿である。一巻のラストは、めぐるくんを"女友達の延長線上"で捉えているとショックを受ける描写なのだが、そこがためこう先生らしい表現でもあると思った。店長と相談して「仕掛ける」かどうか、見極めていきたい。