大阪の実家に引っ越すことになった

 いまも引っ越しの準備に追われている。明日が引っ越し当日だ。蓋をあけてみると、書類の整理、衣類の処分、散乱したポカリのペットボトルの処分など、やることが盛り沢山だ。梱包は引っ越し業者に依頼しているので、要は当日の引越作業に支障をきたさないように目につく範囲を「整えている」のだが、これがいっこうに進まない。

そもそも何故こういうことになったのか、ということを書いていきたい。

tshikimi.hatenadiary.jp

 この記事を書いた後、求職活動を始めた。今度は「やりがい」のある仕事がしたかったので、出版社を中心にエントリーする日々が続いた。本と関わる仕事がしたかったのだ。しかし、三十社以上にエントリーして面接の案内が来たのはたったの二社。その二社も一次面接で落ちてしまった。前からやりたかったBLコミックの編集職はすべて書類で落ちた。以前、某編プロのアルバイトに応募したら「うちは女性中心の職場でやってます。他に女性の候補者がいたらそちらを採ります」と言われたことがあったので、なんだかんだで業界全体で男性を拒む文化があるのかもしれないと思った。

 そうこうしているうちに貯金が尽きて、とうとう親元に帰らないといけないことになった、という次第である。

 引っ越し準備のため東京に戻ってきたこの二週間は、「人と会う」二週間だった。院生時代の友達、お世話になったTwitterのフォロワー、行きつけの店の馴染みの店員さん、東京の友達、そしてお隣さんとご飯を食べて、シーシャを吸って、お茶を飲んだ。とにかく自分のなかで「東京で逢っておきたい」と思える人に声をかけた。これが今生の別れになるわけではない。けれど、いまの私を支えてくれていると感じた人にご挨拶をしておきたい、という思いで、この二週間を過ごした。大阪に帰るとしばらく会えなくなってしまうのでさみしいな。

 大阪の実家に引っ越して、そこで求職活動を継続しながら生活を建て直すことになる。正直にいって、大阪でしたい仕事なんてない。東京に固執していたのは、出版社が集中していたから。それも駄目になってしまって、どんな仕事をして生きていこうか。

 直近の不安は家でシーシャが作れるかどうかである。私の母は「無駄遣い」に厳しい。喫煙自体に文句は言われないと思うのだが、シーシャに理解を示してくれるかどうかは五分五分である。家でシーシャが作れなくなってしまったらお店へ行って吸うしかないのだが、仕事が決まるまでのお小遣いは月一万円である。高校生か!

 この記事を書いてるいまもシーシャを吸っている。おそらくこのシーシャが東京で作る最後のシーシャとなる。大阪での搬入作業が終わってまず始めにしなければならないことは、役所周りの手続きよりも、家でシーシャを作っていいかどうか母を説得する作業になることだろう。何かいい案はないだろうか?