1月4日(金) 晴れ

今日から仕事始め。配送は始まっているけど、取次も版元もまだ休暇中なのか自分の注文品は入ってこない。やることがないので今日は静かにレジ打ちに徹した。

今日読んだBLはさちもの『黒か白か2』。シゲと慎の掛け合いが微笑ましくて、読んでる間中ずっとにこにこしてしまった。関係性に萌えているとき、私は「にこにこ」してしまう性分らしい。シゲに挿入された慎が痛がる描写はちょっと気の毒だなと思ってしまうのだけど、愛のあるセックスなので心にダメージは受けない。何歳になっても童貞メンタルのシゲと、年端のいかない少女のような慎の反応は、ただひたすらにかわいい。こうしたローコンテクストな魅力のある作品は、ティーンの受容層に安定した訴求力があるだろうな、と感じる一方で、さちも先生はハイコンテクストな作品も描き分けができる作家なので、幅広い客層に売れる。ネームバリューも申し分のない作家なのだが、コンテクストがレーベルで縛られているので、うちでは作家名で括らずにレーベル別で差しています。

休憩から戻って、空き時間に『黒か白か』の簡単なポップを描いた。売上という観点では2巻の発売直後のピークは収束したので、もう各1でしか売り場に置いてないのだけど、地力のあるシリーズなのでなんとかお客さんの目にとまるようにしたい。ハイコンテクストなシリーズはさちも作品をよく知っている常連さんに売れる一方で、ローコンテクストな表現に徹した作品が思うように10代のお客さんに届いてない。実は若いお客さんの認知度はあまり高くない作家なのかもしれない。