2019年1月1日(火) 晴れ

あけましておめでとうございます。

年明けは、地元の親友たち3人で、ささやかながらスカイプ通話をして過ごした。10年前の今日は3人とも大阪で過ごしていたのに、いまは私は東京、1人は京都、1人はドイツにいる。

みんなこの歳になっても筋金入りの"電話族"で、2人とはそれぞれ深夜によく長電話をする。深夜に脈略なく電話がかかってきて、そういう日は気が済むまで電話をするのだが、3人で話すことはこういう機会でもないと中々ない。なくなってしまった。いまでは皆それぞれに「生活」がある。でも何歳になっても寂しがり屋で長電話に興じてしまう私たちは、未だ"JK"を引き摺っているのかもしれない。

今年の正月は大阪に帰省しなかった。理由は色々あるのだが、私は両親との折り合いがよくなく、「帰ってこい」との連絡が来なかったことが一点。私の生き方を肯定してくれない人とは、たとえ肉親であってもこうして疎遠になってゆくのだな…と思う。帰省をしなければ当然、正月三が日の食事は自分で調達するしかない。朝まで電話をした後、だらだら夕方まで寝て、日が暮れてからのっそりと起き出す。食事を求めて彷徨う正月の東京は、ひどく静かだ。

地方から出てきて盆と正月に帰省する人はよく「田舎者」だなんて揶揄されるけど、帰る所があるということはいいことだと思う。私にはもう、それがない。地方上京者は地縁を失うことで、消極的に「東京都民」になっていくのかもしれない。私にとって東京に住む理由は「大学が東京にあるから」しかなく、それ以上でもそれ以下でもない。もとより住む所にこだわりもない。そんな人間でも受け入れてくれる懐の深さが東京にはある。そんなことを考えていると、正月でもやっているチェーン店に行き着いた。こういう店は寄る辺のない独り者にもやさしい。

券売機の画面をタッチして、ごはん大盛りのチーズハンバーグ定食を選んだ。正月からモリモリ食べて、元気になるぞ!

今年もよろしくお願いいたします。